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安価に「図書館」を作る方法 その3

2013.12.31
前回エントリで
いまどき、人には図書館を作らない理由などない、ということを語った。
今の — 少なくともこの2010年代の日本では、
・図書館をやれば必ず成功する
・図書館をやると必ず失敗する
・図書館のかわりに美容室(ネイル・サロン、うどん屋、等々、等々)をやると必ず成功する
などというのは、どれも成り立たない — したがってそれを論拠とするには足りない — 言説であるわけだ。図書館を運営するのもネイル・サロンを運営するのもITコンサルタント事務所を運営するのも便利屋を運営するのも成功/失敗の蓋然性は似たり寄ったり、であり、したがって「図書館運営だけはどうあっても絶対に成功しない」などということはできないのだ。


そして今回は、少し耳に心地よい話。美容室でもネイル・サロンでもうどん屋でもなく、図書館をやるとどう成功し得るのか、そのポジティヴ要因について語るの巻、だ。


あなたが、まあ100万円なり500万円なりで、曲がりなりにもどうにかこうにか「図書館」をやり始めた、としよう。賃貸物件でも、小規模地方都市の購入済み「持ち」物件でもよし、店舗兼住居式にあなたがそこ(の一角)に住んでいてもよし、で、その件の要はリーズナブルであるかどうかの問題にとどまる。
たとえばの話だが
店舗兼住居を6万で賃借、「他の」アルバイトで収入8万、生活費は2万プラス「図書館での儲け」分

収入8万+α、図書館分支出6万、差し引き2万+αがあなたの生活分支出
という生活様式/収支様式があなたに耐えられるものであるのなら、もうそれは「成功」と言っていい。好きずきの問題、だ。


「無責任すぎる」と?「月たった2万で生活wなんてww」と?だったら「6万」「8万」「2万」「+α」の実の数値を好みに近づけていくまでの話。店舗兼住居を5万で賃借、「他の」アルバイトで収入9万、図書館での儲けを目標額:月3万 としてみれば、あなたの生活分支出=消費に遣えるカネは、9+3−5で7万円にまで上げられる。


はいはい!もちろん「反論」というか嘲笑混じりの反駁が、まだまだ山ほど来る、ね?それこそがあなたが、頭の中で一人二役で論と反論の積み重ねで、詰めていくべき点 — 損益分岐点となるわけだ。何の「商売」であれ、本当に「面白く」なるのはそこからなのだ。面白空想バナシからリーズナブルな現実バナシへ、上の数値例を使っても少し詰めていってみよう。


・店舗兼住居を借りるのは、条件を下げていけば5万でも不可能ではない。
ただ、下げれば下げるほど、安ければ安いほど、それはショボいもの — 狭く、汚く、居心地悪く、あなたにも「お客さん」にもイヤなものとなるだろう。


・「他の」アルバイトで収入9万は、難しいものでもあり難しくないものでもある。
ただ、あなたが他のアルバイトをすればするほど肝心の「図書館運営」に割く時間はなくなる。図書館運営に力を注ごうと思えば思うほど、他のアルバイトによる収入は8万、7万、6万...、と下げていくことを甘受し覚悟しなければならない。


・図書館での「儲け」、というか収入を最低目標額3万目途とするのはそうアンリーズナブルなことではない。
細かな出費を一旦除外して言えば、月30日稼働で日1000円を「お客さん」から得るのはそう難しくない。どうでもあなたの好みだが、「入館料」を1人1回100円とし、10人から1000円得るのは難しいこととは言えないだろう。
ただしもちろん、
100円の入館料を安いとみて入ってくれる客が日10人いるか
100円の入館料に見合う満足を、あなたの図書館の蔵書その他が提供できるか
100円を安いとして日に50人が入館した時、図書館やあなたはそれを「捌ききれる」か
等々、等々...は、すべて天秤次第、考え方次第、あなたの努力・熱意・キャパ・リソース次第、ということになる。たとえばその入館料を200円とした場合は、1日客5人で済む替わりに潜在見込みターゲット層が最初からよりキツめのふるいにかけられる、というように。


とはいえ、だ。
いま、上でざっと挙げた各ファクターを、どうにかこうにか苦しくも楽しくとりあえずクリアしていたら、それはコンビニ店員、美容師、ITエンジニア、タクシー運転手...などの職業/生活/生活リーズナビリティと比べて、必ずしも劣っていてツラくてお先真っ暗なわけではない。
いやむしろ、公益的で、皆に喜ばれ、将来性があり、大儲けの可能性さえあり、少なくともクビにはなり得ず、少なくとも一国一城の主、自分の成功は自分のもの、な人生設計、ヴィジョン、クオリティ・オブ・ライフ的にはけっこう上等なものではなかろうか。
「東京都内で15万の収入を給与所得者として得て、家賃7、8万を払い、残りを消費して15万−15万でゼロ」というカタチで生きること(そして場合によればクビを切られること)と比べた時には、必ずしもバカげた、損な、労力に見合わない、無茶でペイしない生活形態でもないはずなのだ。


そしてもちろん、上に挙げて今採択した数値例もまた、そうでなければならない/それ以外に採る道がない、なんてものでもない。300〜500万の資金がある人なら物件を一度買い取ってしまえば月々の賃借料は要らなくなるし、田舎の廃校や古民家なら3万、1万、8000円で借りられるなんて例だってある。
都心部で16万の収入を得るために8万の家賃を払い
そしてその8万はただ生計上の住居費として消えていくのと、
田舎で8万の収入を得るために3万の「家賃」を払い
その3万の家賃が生計上の住居、および事業地・事業施設をも賄うのとなら
果たしてどっちが「お得」だろうか。
都心の8万の家賃はただ生体としてのあなたの生活を容れるものしか生まないが、3万で借りた住居兼店舗(この場合は図書館)はあなたの生体生活と事業を容れる容器となるのだ。


むむぅ...
「少し耳に心地よい話」をするつもりが、必須だが雑多で煩雑な具体論に踏み入ってしまったようだ。
続きはまた次回。









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Author:demosthenesZ
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次に、順不同でリベラリスト、コミュニタリアン。
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