ゆっくりと、楽しみながら、妥当な「自由で幸福な社会」へのヴィジョンを探るブログ
2016.08.16
さて、2016年8月21日投開票の大阪府箕面市長選の告示が去る14日に為され、現職の倉田哲郎氏と新人の住谷昇氏の2者の立候補が確定した。
いつもの、よく見られる例のように、共産党推薦の元大阪府職員の69才の住谷氏にこれといった「売り」「勝ち目」はなく、前回2012年8月には無投票で当選した、3期目への挑戦となる倉田氏はひょいっと苦もなく当選する可能性が高い。


「無投票当選」で「樋渡系首長」といえば、直近で有名なところでは長崎県平戸市長:黒田成彦氏がいる。
ネトウヨ市長としてツイッターで2度の炎上騒ぎを生んだ黒田氏は、自らを「樋渡教の信者」と呼ぶ衆議:河野太郎氏の以下のツイートへの添付画像でも「武雄詣で」を繰り返す熱心な信者であることが知れる —
「武雄市に視察にくるお客様、続き。(URL)」
そのリンク先ページの画像


いや(笑)、その黒田成彦氏は今は措き、画像に並んだ自治体首長の名前に注目してほしい。
メジャーなところで、左から
「倉田箕面市長」
「仲川奈良市長」
「山中松阪市長」
と並んでいる。
「ツタヤ図書館」の夢破れ市長職を逐われた前 大阪府松阪市長:山中光茂氏
「奈良バーガー」問題や、歪な随意契約による飲食店への血税の投入で名高い奈良市長:仲川げん氏   ※1
と名を並べる「樋渡系」の巧妙なサヴァイヴァーが、今回の候補で現職の倉田哲郎氏なのである。


"「樋渡系」にも共産党にも自民党にも維新系にも興味はないし、そもそも政治や選挙なんかに興味はないし何も期待していない" という人は、日本全国にも大阪府箕面市にも多かろう。
だが、だから、その場合、"自民に特別に期待している" "維新に特別に期待している" という箕面市民/有権者が積極的に投票に行き、積極的に倉田哲郎候補に投票することになる。
もし、何らかの根拠によって "倉田哲郎だけは許せない" みたいな意見を持っている有権者が箕面市にいたとしても、彼はひょっとすると "ああ、でも対抗候補は共産党推薦か。じゃあ勝ち目はないな。投票に行くだけアホらしい。や〜めたやめた、投票日は出かけよう" となり、ますます倉田氏の当選は確実になることだろう。
残念ながら私は、たかがツイッターを瞥見する限りでではあるが、箕面の市民/有権者の多くが、諦めか、無関心か、「倉田改革」への陶酔・熱狂か、自民/維新支持かにより、さしたる理由もなく倉田哲郎候補を当選させるのであろうという感触をつかんでいる。
棄権した、白紙投票した、倉田候補に投票したという全員が、その後の倉田氏の「新自由主義的樋渡・橋下流改革」に自覚的に責任を負ってくれればいいのだが。


その倉田哲郎氏を当選させた人々が自覚的に負うべき責任とは、たとえば次のような事どもに関してのものである — 後になって「倉田さんがそんなことを考えていたなんて知る由もなかったんです!こんなことになるなんて知ってたら倉田さんに投票なんてしなかったろうに、ああ!」などと泣きわめいても遅いのだ。
前エントリでも紹介したように、あの佐賀の樋渡啓祐氏を師とも先輩とも同志とも恃み敬愛する倉田哲郎氏であってみれば、次のような施策を大小さまざまに次々と打ってくるのは想像できないことではない —

・公教育の民間営利団体への売り渡し

「ツタヤ図書館」の呼称で全国的にもその問題が有名な、公共図書館の指定管理業者への「管理業務委託」の範囲を超えた売り渡し — そこでは単なる指定管理業者が改築・新築・改装費用の水増し決定権や「そこでついでに儲ける権利」をも得る

公立小学校の正式な授業への「花まる学習会」の導入 — そこでは必ずしも教員免許を持たずに済む「お教室の先生」程度の職員が、奇抜なゲームや「生きる力」授業を、言い値の高値で義務教育の小学生に押し付けることを許される。のみならず正式な教職員はこれらの「お教室」の授業メソッドを強制的に学ばされる

学習用タブレットと電子教科書の公立小中校への導入 — 機能しない上に高値で汎用性のないタブレットPCと機能しない電子教科書と、それゆえ無駄に費やされる教師と生徒の授業時間。規模が大きいほどそこで無駄に費やされる税金は1億オーダーから10億オーダーにものぼる。


・市民財産/サーヴィス/安全の民間営利団体への売り渡し

市立病院の民間医療団体への譲渡 — 樋渡啓祐氏も理事を務める一般社団法人「巨樹の会」は、佐賀県武雄市の武雄市民病院に続いて、埼玉県久喜市の久喜総合病院の譲渡を受けた。利益供与先への天下りと非難された樋渡氏の「巨樹の会」入り後にも、樋渡人脈のある自治体ではその力は衰えていないらしい

公立幼稚園のプールへのEM液投入 — 2016年6月、佐賀県武雄市立北方幼稚園のプール開き時に、北方町婦人会の差し入れによりEM(Effective Microorganisms 有用微生物群)液が投入された。各婦人会等のEM普及活動は当時の樋渡啓祐市長の推奨するところであった。EMはトンデモ疑似科学商品として広く追求されている。  ※2
「市内初の屋内温水プールなどの施設を整備し、高齢者の健康を守っていく」と宣う倉田氏が奇妙な科学や指定管理を導入しないよう監視も求められよう



奇妙にも今のところは「トンデモ首長」として名の挙がることの少ない倉田哲郎氏だが、それは「樋渡系」ではないことの証左だろうか?
いや、むしろそれは、倉田氏が虎視眈々と「その機会」を待って「力を蓄え」るべく、樋渡啓祐氏のようにマヌケで拙速で犯罪性がすぐバレる「分かりやすい」新自由主義的施策を理性的に避けてきたゆえのことだろう。
「FB良品=自治体特選ストア」加入にも「ツタヤ図書館」誘致にも、巧妙にも名乗り挙げしてこなかったからといって、倉田哲郎氏が「樋渡系」でないとするのは無理があろう — なにせ「ふるさとスマホ」導入のための「自治体スマホ連絡協議会」には参加を表明しているのだから。  ※3
なにせ次のように、声高に樋渡啓祐氏への賞讃と敬意と同志愛を表明しているのだから。

https://twitter.com/KurataTetsuro/status/554616202819948544
むー。なんか樋渡さん反対チームの人たちって、僕が樋渡さんを応援してたのを一生懸命“拡散”してくれてるみたいなのですが、もしかして、それを僕が嫌がるって誤解してないかと(^^;)?…そんな僕だったら、そもそも応援ツイートしませんし。むしろ、ありがとうございます、どうぞ拡散くだされ。



※1
リンク先の品質にこだわる私は、僅かに以下の2リンクを張るに留めよう —
飲食店へ多額の血税 ゆがんだ〝まちづくり〟| 奈良日日新聞
〝仲川カフェ〟に疑惑続出 既存店追い出しに公費で「迷惑料」 | 奈良日日新聞

※2
H21.12.09 武雄市議会議事録 PDF p.3

※3
自治体スマホ連絡協議会 参加表明自治体 — 富山県南砺市公式ホームページ









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